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三たび田代峠 完抜 ※徒歩あり

峠にバイクを置き去りその後回収
そして1週間後、また田代峠に向います

今度は山梨県側から入ってみて、どこまで行けるか。最終的には徒歩で完走します
かたち上、完抜きとするためです

 

山梨県側は奥山温泉脇から入ります。まずは奥山温泉へ

駐車場を過ぎてさらに奥に林道があります。ココ
パイロンでガードされている

すぐ先で踏切ゲート
帰りに分かったけど、施錠はしていなかった

川沿いの森を緩やかに上がっていく。自然土と簡易舗装の繰り返し

休憩小屋は苔だらけでかなり朽ちている

水が流れて荒れている箇所も多数

これは危なかった! ぼーっとしてたら落ちていたかも
道が落ちて下を流れる川が見えてしまっている(^_^;)

この馬の背状態はやがて削れていきそうだった。4輪は無理だと思う

登山口に到着。ここも苔だらけ

ここから先は徒歩となる。これは想定内
ライダージャケットを脱ぎ、パンツも脱ぎ。予備の靴下を重ねて履いて帽子をかぶる

パッチの上にサイクルパンツ、それにコンバットブーツという
ちょっとあぶない見た目で出発。どうせ誰もいないだろう

さあ峠を目指そう。約1km、40分ぐらいか

ずっと登りで、道は良いとは言えない。だけどリボンがあるから迷うことはない
すぐに息が上がる、汗もだだっと出る。完全に運動不足だな

沢を渡り、橋を渡り、どんどん標高を上げていく

これはどうあがいてもバイクは無理だったな。自転車を担いで山を登るようなマッスルな人は行けるかも

急に前方が明るくなってきた。峠が近いか?

見覚えのある道しるべ

そして到着~ もう3度目となると見慣れた光景だ

 

いろいろあったけど、これで完結。一応完抜き(^^)

田代峠攻略には3回も来て、あれこれ散財したけど、
絶対に忘れられない場所となった

 

 

 

 

再び田代峠 Dトラ回収の巻

9月18日に田代峠に置き去りにしたDトラの引き上げに再び清水市に向いました
あれから6日経つのでバイクがどうにかなっていないか心配です

本日は9月24日(日)
日曜日にした理由はみなさんお察しの通りです

プランはこうです
・清水市で軽トラ(4駆)をレンタルして行ける所まで山を上がる
・あとは徒歩で現場まで行き
・用意した方法で坂からバイクを上げる
・軽トラの所まで行ってバイクを積んで下山
・レンタカーを返してそのままバイクで帰宅

装備は、ラダーレール、シャベル、ロープ、滑車、ハンドウインチなどなど

そして、到着。いざ!

難関は3箇所。崩れた洗い越しと、溝状態の箇所と、どうしようもない崩落箇所

まずは洗い越し。上手い人ならそのまま行くのでしょうが、
私はビビリなので出来るだけシャベルで均します

これを、

この状態までした。30分ぐらいかかった

そして、第一関門突破

もう一箇所の溝状態の道は、あまりにも夢中で修復したので写真を撮るのを忘れた

幅3mぐらいの道に、幅が50cm、深さが30cmぐらいの溝が
道に対して斜めに10mぐらいの距離でエグれてる。どう通ってもタイヤがハマってしまう

タイヤが通るであろう2箇所をせっせと砂利で埋めてクランク走行で抜けた
ここにも20分ぐらいを要した。第二関門突破

そして、第三関門は結局突破できず、諦めて歩くことに
ロープを合計60m、滑車やウインチを担いで歩くこと約30分

開拓した道に到着。よかった、まだ崩れてはいない

先に進むと、バイクは無事でした(^^)

 

さて、引き上げ作業の開始。まずはウインチから
ハンドルバーにウインチを固定して巻き取って登ろうとした

ロープを張ってハンドルを回す
一応進むが遅すぎる~ これでは腕がもたない。日が暮れてしまう

次は滑車。これは論外だ
バイクに跨ってロープを引きながらハンドルを固定するなど所詮無理なのだ。バカだった

結局有効だったのはこれ。以前クリスバーチの動画で観て、それを真似てみた
これが大正解。面白いように坂を上る

しかし、弱点もある
1回の巻取りで進む距離が短い。すぐにキャリパーにロープが干渉してしまう
しかもホイールに巻き取ったロープを解くのが大変。ガッツリ食い込んでいるからだ

1回の巻取りで進める距離は5,6m。何度も何度も解いてようやく坂の上まで上げた
3時間ぐらいかかった。そして坂を何往復もしたので足腰がヨレヨレだ

たっぷり休憩してから、バイクに跨り軽トラのところまで走る。感動して泣きそうだった

アクセルをひねって轍を駆け抜けた時、改めてオフ車の走破能力を思い知った
歩くとあんなに大変なのに一瞬だ。いとも簡単に着いてしまった

積み込みも無事完了し下山した

 

 

※下山途中

なんと!道の真ん中に軽トラが停まっていた
ヤバイ絶対に怒られる、と思ったが
どうやら草刈りの作業者のようだ。ちょっと下で音がする

しばらくすると優しそうなお父さんが車に戻ってきて車を移動して通してくれた
お礼を言って会釈すると、近くにいた娘さん?が一言
「バイクどうされた?」
「立ち往生して引き取りに来たんです」

「道が悪いから気を付けて行きなされ」
「ご苦労様です、ありがとうございます。」

そして、疲労と身体に痛みを感じながら晴天の新東名を西へ。
今日は実に充実した日だった

 

 

 

田代峠 Dトラ置き去り

静岡市清水区大平の田代峠に行ってきました
5月に走破した安倍峠の南東に位置し、静岡と山梨の県境の峠の一つです
山梨側は奥山温泉へと抜けています

事前の調べでは、県境付近は登山道で車両は無理なようで、
いつもの通り、行ける所までという感じで出発

県196を北上し、大平集落をさらに奥へ行き、この道しるべから山に入る
なるほどずっと東海自然歩道だったのか。ココ

かなり荒れているところもある

大きな崩落などもなく、平和に沢をいくつか渡ると

ゲートに到着。施錠されている

途中2箇所ほど登山道の取り付きがあるが、人が入っている気配はない
登山道へ入っても、結局この林道に出てくるのだ。わざわざ入る必要はなさそう

洗い越しは土砂で埋まっていた。足で均してから進む

青笹登山口に到着。青笹山は1500m超、ここからだとまだ1km以上あるのではないかな

笹やススキで覆われて荒れ荒れの箇所もあれば、

綺麗な広い箇所もある。前方には大掛かりな法面施工跡。まだ工事されているのだろうか

倒木の枝をギコギコとやりつつ進んでいると

前方に茶色いかたまりを発見!

ひょっとして熊かと思って身体が固まったが、よく見ると人だった
帽子から靴まですべて茶色だったから見間違えた

エンジンを止めてしばし会話
ソロの登山者の方で、田代峠を越え奥山温泉へ抜けるみたい

行き先は私と同じだから、バイクで行けるかどうか聞いたところ、
初めてだから分からないが「道は必ずありますよ」となんとも微妙なお答えをいただいた(^_^;)

休憩所なんかもある

資材置き場か、だだっ広い広場に出た。ちょっとぐるぐる周って遊んでみる

土砂の崩れを何度かやり過ごすと、

丸太の通せんぼ。この先は行けないという印
歩いて確認してみる

やっぱり崩れていた。峠は目前だからなんとかして行きたい
グローブを軍手に変えて土木作業の開始だ

作業しているとさっきの登山者が追いついた。きっと、コイツは何をやっているんだろう、と思っただろう
汗だくの私を見かねてか、石運びを手伝ってくださる。ありがとうございましたm(_ _)m

なんとかタイヤ1本分の通路を確保。汗だくだ((+_+))

田代峠に到着(^o^)

問題はここからだ。この先まだ道があるかどうか・・・

なにせ、地理院地図では点線なのだ

とりあえず、丸太を越えて進んでみる

やがて下りになった。つづら折りか?

と、ここでしくじった!!!

いきなり急な下りになり、ヤバいと思ったがブレーキが効かない
おまけに道はエグれて転けそうになる、前後タイヤを滑らせながら落ちるように下まで来てしまった

 

しまった!と思い、バイクを放り投げ後ろを振り返る

やっぱり。

絶望的な角度だ。これは登れない、もう戻ることは出来ないな

元々は階段だったようで、ご丁寧に丸太が敷かれてある

このまま進むしかない。奥山温泉までどれぐらいかと、ナビを確認すると、
さらに絶望感が襲う

道を間違えた・・・
峠の分岐は左だったんだ

5,6枚前の写真を見ていただくと分かるが、標識ははっきり左方向を指している
私は何を思ったか直進したのだ

 

しばらく呆然となったが、気を取り直し時刻を見る。15時半。
麓の集落まで5,6km。私の軟弱な足だと3時間以上かかる

あれこれ坂と格闘しているヒマはない
すぐに下山の準備にかかった

首にタオルを巻き、靴ひもを締め直した
シートバッグを外してヘルメットを抱える

山にバイクを置いていく。こんなことは初めてだ
すぐに引取りにくるから待ってろよ。声を出してそう言った

痛い足をかばいつつ何度も休憩して、大平の集落に着いたのは7時前だった。辺りは真っ暗
案の定、ここまで車1台もすれ違わない

大平のバス停の時刻表を見るとあと数分でバスが来る
これはツイていると思ったが、今日は休日シフト。終バスはとっくに終わっていた

仕方なくタクシーを呼び、まだ生きているバス停まで行ってもらった

幸運だったのはタクシーの運転手の方が大平在住でこの地区に明るかった事
抜け道を飛ばしてもらい、バスの発車時刻の数分前にバス停に着けてくださった

帰路の電車の中、クタクタの身体でも頭の中ではずっと考えていた

さて、どうやってあの坂を引き上げる?
それより、あそこまでどうやって行く?